どうも、あるビバです!
4大ホワイトスピリッツのひとつ、テキーラ。
正直、ウォッカ・ジン・ラム・テキーラの中ではいちばんクセが強いお酒かなと思います。
もちろんウォッカやジン、ラムも個別の銘柄を挙げれば個性的な味わいのものはありますが、スタンダードな銘柄や大括りに区別したときの味を比べた時はテキーラがいちばん個性的だと思います。
テキーラはライムをかじってショットグラスを一口で飲む!
みたいなイメージでとっつきにくいと感じる人もいるかもしれませんが、テキーラサンライズ(テキーラ+オレンジジュース+グレナデンシロップ)はテキーラとグレナデンシロップの相性が良く、飲みやすくてとても美味しいカクテルですよ。
テキーラって色がついているものや透明のものがあって、どれを選べばいいかよくわからない…
そうですよね。
しかも4大スピリッツの中では店頭で見かける機会が少ないのもテキーラだと思います。(スーパーなどでも他のホワイトスピリッツは置いてあってもテキーラだけ無いこともありますし…)
そこで、本記事では簡単なテキーラの種類の説明と初めて買うのにおすすめのテキーラを紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
おうちでする人は少ないかもですが、テキーラをショットグラスなどを使ってストレートで飲むなら冷凍庫でキンキンに冷やして飲むのがおすすめ。その方が飲みやすいですし、個人的には常温より美味しいと思います。
熟成期間の長いものや高級なもの、初めて飲む銘柄などはぜひ常温のストレートやロックなどでも楽しんでみてくださいね。
テキーラってどんなお酒?
初めにテキーラってどんなお酒なのか、簡単に説明します。
テキーラ(スペイン語: Tequila)とは、メキシコ国内のハリスコ州とその周辺で、アガベ・テキラナ・ウェベル・バリエダ・アスル(Agave Tequilana Weber Variedad Azul:アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルーは同じ)と呼ばれる竜舌蘭(Agave, アガベ/アガヴェ)から造られる蒸留酒。
出典 ウィキペディア
ウィキペディアでは風味について特に説明されていませんが、テキーラは甘いと表現されることがあります。
ただ、砂糖やハチミツ、果物のような甘さ・香りではなく、アガベ特有の香りと甘さのためクセを強く感じる人が多いと思います。(私もそうです。)
クセがある分、ハマればすごく好きになれるお酒だと思いますので、おうちカクテルするなら試してみる価値は大いにありますよ!
テキーラはシャンパンなどと同様に原産地呼称として世界で認められており、限られた地域で醸造し、決まった原材料・製法を用いないと、テキーラとしては名乗れません。
まず原材料はブルーアガベ(アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルーのこと)を51%以上使用することと決められています。
このことから特にブルーアガベ100%のテキーラをプレミアムテキーラと呼ぶことがあり、ラベルにも「100% de Agave」「100% Agave」と書かれていることがほとんどです。
ブルーアガベ100%ではない(51%以上100%未満)のテキーラをミクストテキーラと呼びます。
次にテキーラは樽熟成してから販売されるものもありますので、熟成期間別にブランコ・レポサド・アネホ・エクストラアネホと分類されます。
…はい、もうちょっとお腹いっぱいになってきましたね。
本サイトのモットー、手軽に気軽におうちカクテルに反してしまうので、最後に表にまとめて、テキーラの種類の説明は終わりにしたいと思います。
◯ブルーアガベの使用量による分類
ブルーアガベの使用量 | 呼称 | 補足 |
---|---|---|
100% | プレミアムテキーラ | ラベルに「100% de Agave」「100% Agave」と書かれていることが多い |
51%以上100%未満 | ミクストテキーラ | 他の原材料はサトウキビ由来の糖蜜など |
◯樽熟成の期間による分類
樽熟成の期間 | 呼称 | 補足 |
---|---|---|
樽熟成しない 又は 60日未満のもの | ブランコ (Blanco) | シルバー、プラタと呼ばれることもある。 |
2か月〜1年未満 | レポサド (Reposado) | 樽熟成の影響で茶色に色づく。 |
1年〜3年未満 | アネホ (Añejo) | レポサドより色味が濃くなる傾向にある。 |
3年以上 | エクストラアネホ (Extra Añejo) | アネホより色味が濃くなる傾向にある。気温が高いメキシコでは樽貯蔵からの蒸散が多いため貴重。 |
テキーラレビュー
クエルボ エスペシャル シルバー
こちらは後で紹介するクエルボ エスペシャル レポサドと並んでホセ・クエルボ社のスタンダードボトルと言っていいであろうボトルです。
このボトルはブルーアガベ100%ではありませんが、ホセ・クエルボ社には「1800」という名のシリーズがあり、そのシリーズはブルーアガベ100%でラインナップされていて、価格も少し高めです。
テイスティングします
アガベの香りがしますがややドライな印象です。最後の方に少しだけアルコール臭がしますが、ツンとするような印象は無いです。
口に含むと香り(アガベ)ほど独特な風味は感じません。甘みを強くしたウォッカのような味わいすら感じられます。後半にアガベの風味を感じられます。
オレンジジュースで割るとテキーラの風味とオレンジの甘さ・酸味が相まって美味しい。後味はアガベの風味でキレが良いです。
サウザ シルバー
サウザシリーズの中では、後で紹介するブルーアガベ100%のサウザ ブルーの方がスタンダードかもしれませんが、ミクストとしてサウザ シルバーも販売されているので、こちらも紹介させていただきます。
テイスティングします
かなり甘い印象のアガベの香りがします。個人的にはヨーグルトや乳製品を思わせるようなミルキーな印象すらあります。ツンとはしませんが、後半にしっかりアルコール臭を感じます。
味も香りのイメージのようにミルキーな甘さを感じます。後半はかなりアルコール感があり、喉を通るときは刺激を感じます。
オレンジジュースで割ってもミルキーな香りはしっかり感じられ味わいも甘い印象を受けます。後味はテキーラ(アガベ)というよりはアルコール感でキレがあります。
サウザ ブルー
サウザ ブルーはブルーアガベ100%にも関わらず他のプレミアムテキーラよりも安価な価格設定となっているテキーラです。サウザシリーズの顔とも呼べる位置付けのボトルではないかと思います。
テイスティングします
サウザシルバーよりもミルキーな印象を感じさせる成分が少し減って、アガベ由来であろう植物のニュアンスがある甘さを感じます。アルコール臭もほとんど感じません。
味はさらにミルキーさが少なくなり、よりアガベの風味を感じられ、厚みのあるアルコール感も得られます。
オレンジジュースで割るとミルキーな香りが少し前に出たように感じます。口に含んでもミルキーな印象です。後味も優しくアガベが香り、ふわっと長い余韻です。
クエルボ エスペシャル レポサド
今回ご紹介する中で唯一、樽熟成が2か月以上されているレポサド規格のテキーラです。
人それぞれの好みはありますが、熟成期間が長いテキーラほど香り・味ともに甘くまろやかになり、そのままストレートやロック、もしくは少しの加水でテキーラ本来の味を楽しむことが多いです。
テイスティングします
熟成期間が短いので円熟な樽香ではなく、ライトな樽(木)の香りがします。それがアガベの甘さと相まって独特な甘い香りがします。似てるとは言い難いですが、梅酒や漬物(たくあん)を連想するような香りです。
誤解を恐れずに表現すると、あっさりとして少し甘めのウイスキーのような味わいです。
それでいて薄ぺっらいとかアルコールの刺激が強すぎるとかそういうのはありません。後半にはアガベの風味がありますが、熟成の影響かクエルボシルバーよりアガベの植物的な青さ(若々しさ)は丸くなっている印象です。
オレンジジュースで割ってもオレンジの爽やかな香りと併せて、独特な甘い香りもはっきりと主張してきます。味わいについては、意外にも酸味の強いオレンジジュースのようです。後味まで終始ドライな印象ですが、熟成感から来る厚みも感じられます。
初めてのテキーラはどれが良い?
おすすめはクエルボ・エスペシャル・シルバーです!
テキーラはクセの強い味わいなので、あえてテキーラやアガベの風味が弱くドライ寄りな味わいのクエルボ・エスペシャル・シルバーを選びました。
これでも初めてテキーラを飲む方には十分にテキーラのクセが伝わると思います。
これを試してもらってテキーラらしい部分が好きだ!と感じた方は、サウザ ブルーやクエルボの1800シルバーなどブルーアガベ100%のプレミアムテキーラも試してみてください。
より自然なアガベの風味をもっと味わえると思います。
テキーラ好きだけど、ウイスキーなどの樽熟成の風味も好きという方は、レポサドやアネホといった熟成されたテキーラを試してみてください。
ウイスキーとはまた違った樽熟成を楽しめると思います。
テキーラは熟成したものもしないものも一般に広く飲まれているスピリッツなので、実はけっこう奥深いお酒です。
これを機会にテキーラの世界に足を踏み入れてみませんか?
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