どうも、あるビバです!
4大ホワイトスピリッツのひとつ、ラム。
もしかしたらウォッカやジンに比べると耳馴染みの無い人が多いかもしれませんが、ラムレーズンはレーズンをこのラム酒に漬けることで作られているんですよ。
ラムって透明なものや色のついているものがあって、初めて買うとなるとどれを選べばいいかよくわからない…
そうですよね。
そこでまずはラムの種類について簡単に説明します。
比較的低価格帯のラムで大きめの酒屋さんなどでは見かけることの多い銘柄を実際に私が試飲して、初めて買うのにおすすめのラムをご紹介します。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
ラムってどんなお酒?
初めにラムってどんなお酒なのか、簡単に説明します。
ラム(英語: rum、フランス語: rhum、スペイン語: ron)とは、サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒である。サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで作られる。
出典 ウィキペディア
ウィキペディアではこのように説明されています。
原料がサトウキビであることからウォッカやジンに比べ、そのまま飲んでもほんのりと甘さを感じまろやかです。
熟成させたものは芳醇になり、味わいもさらにまろやかになります。
ここでラムの種類についてご紹介したいのですが、ラムは風味(蒸留・熟成方法)による区分と色(見た目)による区分があり、風味(蒸留・熟成方法)が色(見た目)にも影響するので、混乱しやすくちょっと複雑です。
ラムはサトウキビから作られていて、味わいはほんのり甘め、作り方や色により区分されている。という基本だけまずは押さえておいてください。
区分けについては表にまとめてご紹介するので、参考程度に見てもらえればと思います。
◯風味(蒸留・熟成方法)による区分け
呼称 | 大まかな味わい | 蒸留方法 | 熟成方法 | 補足 |
---|---|---|---|---|
ライト・ラム | ライトで味香り共に控えめ | 連続式蒸留 | 内側を焦がしていない樽もしくはタンク | カクテル用として用いられることが多い。 |
ミディアム・ラム | ラムの甘い香りや味わいを感じられる | 単式蒸留 または 連続式蒸留 | 内側を焦がした樽 | ヘビー・ラムとライト・ラムをブレンドして作られることもある。 |
ヘビー・ラム | 長期熟成により重厚で豊かな風味となる | 単式蒸留 | 内側を焦がした樽で3年以上 | そのまま飲まれることが多い。 |
◯色合いによる分類
呼称 | 色合い | 補足 |
---|---|---|
ホワイト・ラム | 無色透明 | 樽熟成後のラムを活性炭で濾過することで無色透明になる。 |
ゴールド・ラム | 薄い茶色 | 樽熟成後のラムを濾過せずに瓶詰めすることで色づいたままのラムとなる。着色のため着色料が添加されることもある。 |
ダーク・ラム | 濃い茶色 | 内側を焦がした樽での熟成や長期熟成により色が濃くなったもの。着色のため着色料が添加されることもある。 |
ラムレビュー
バカルディ スペリオール
おそらく日本でいちばん目撃されているであろうラムです。スーパーなどに置いてあるラムはほとんどコレですね。
1年〜1年半樽熟成したあと、チャコールフィルタリング(炭濾過)することで無色透明となっています。
テイスティングします
甘いフローラルな香りがしますが、ライトで爽やかな印象です。後半、刺激的というほどではありませんが、ややしっかりとしたアルコール臭を感じます。
軽い飲み口で香り同様フローラルな味わいです。後半にアルコール感もあります。
オレンジジュースで割るとオレンジの甘味とスペリオールのフローラルな甘さでとても美味しいです。アルコール感もうまく調和して味に厚みを持たせています。
マイヤーズ ラム プラチナホワイト
マイヤーズのラムはこのホワイトラムよりもダークラムの方が見かけたことがある人が多いかもしれません。
マイヤーズ ラム オリジナルダークはダークラムなので、カクテルという点では使えるレシピが限られたものになることから今回は紹介しませんが、とてもメジャーで美味しいダークラムです。
話しをプラチナホワイトに戻しましょう。
テイスティングします
レーズンを思わせるような熟成感のある甘い香りがします。後半ほのかにアルコール臭もしますが、おだやかで鼻を刺すような刺激はほとんどありません。
口に含むとレーズンのような甘い味わいが口いっぱいに広がります。アルコール感は少なめですが、アルコールの厚みはしっかりと感じられます。
オレンジジュースで割ってもレーズンのような甘い香りは負けていません。味も完熟したオレンジジュースのように甘く重たい仕上がりとなっています。
ハバナクラブ 3年
ハバナクラブ3年は少し色づいていますがホワイトラムに分類されます。公式にもホワイトラムとして紹介されています。
3年熟成のあとに濾過をされているのでホワイトラムということになるのだと思います。
これがゴールドラムに分類されないことがラムの分類をややこしくすることに一役買っていると個人的には思っています。笑
テイスティングします
りんごの蜜やはちみつのような甘い香りがし、併せてほのかに樽を思わせる香りがします。
飲み口はライトな印象ですが、すっきりとした果実の甘みを感じます。3年熟成されているのでアルコール感も抑えられており、それでいて重たいということもありません。
オレンジジュースで割るとオレンジの酸味を引き立て、ハバナクラブの樽感と合わさってビターな印象になります。
バカルディ ゴールド
今回紹介する中で唯一ゴールドラムに分類されるラムです。
先に紹介したバカルディスペリオールと並んで販売されていることもありますね。
ゴールドラムということでカクテルの汎用性ということではホワイトラムよりも幅が狭いと思い、今回のレビューからは外そうかなと考えましたが、全てホワイトラムの紹介だと他の分類のラムも気になるかなと思い採用しました。
テイスティングします
フローラルな香りながらナッツのような香ばしさも感じられます。樽の香りも感じられますが、これもオークの甘い木の香りです。
香りほど重厚な飲み口ではありませんが、後半にかけて穀物やオークの甘さをしっかりと味わえます。アルコール感もかなり抑えられています。
オレンジジュースで割るとオレンジの酸味とゴールドの樽香が主張してきますが、これが個人的には合わない。味についても変に酸っぱくてあまり好きではありません。
(そもそもゴールドラムやダークラムはオレンジジュースで割るようなカクテルレシピはあまり見かけないです。)
初めてのラムはどれが良い?
おすすめはバカルディ スペリオールです!
ラムとしてはライトすぎるかなとも思いますが、初めてのラムとしてこれでいろんなカクテルを試してもらうにはちょうど良いかなと思います。
ライトがゆえにどんなカクテルレシピでも対応してくれます。
ラムのカクテル美味しいなと思ったら、他のホワイトラムとカクテル飲み比べしてみると同じレシピでも仕上がりの違いに楽しくなれますよ!
ラム自体を深く楽しみたいと感じたら、ゴールドラムやダークラムにチャレンジしてください。
たしかにラムなんだけど、ホワイトラムとは全然違う!と驚くに違いありません。
ラム(特にゴールドラムやダークラム)は熟成期間や熟成に使った樽の種類などにより味わいの表情が全く違ってくるので、ハマってしまうと意外と沼かもしれません…!
これを機会にラムを一本おうちに置いてみませんか?
\初めてにおすすめのラムはこちらです/